相撲リポート

今日の1番

2020年3月14日

結びの
横綱 白鵬 vs 前頭2枚目 御嶽海

全勝同士の結びの一番。立ち合いで、白鵬がいつもの右からではなく、左からの「張り手」。御嶽海はこれに不意をつかれてしまった。御嶽海は立ち合いで失敗し、身体のバランスが崩れて、頭が起き上がってしまった。

御嶽海は、そのまま構わず前に出ようとするが押し込めず、引いてしまったところを白鵬が冷静に押し出して白鵬勝利。この結果白鵬が唯一の全勝、御嶽海は1敗となった。

2020年春場所7日目
白鵬 全勝
御嶽海 一敗


今日の1番

2020年3月14日

東前頭4枚目 炎鵬 Vs. 西前頭5枚目 阿武咲

立ち合いで炎鵬は左側へ大きくジャンプ。八艘跳びで阿武咲の後ろにつこうとする。しかし阿武咲はこれにすぐさま反応し、相手に後ろを取らせない。阿武咲はそのまま炎鵬を土俵際まで追い詰めるが、炎鵬も驚異的な身体バランスで相手の力を交わし土俵際で粘る。その後も炎鵬は阿武咲の鋭い攻めを身体を巧みに使いうまく交わしていく。

そして炎鵬が左手を差し込み、一瞬動きの止まったところで肩透かしを打つ。これが見事に決まり「肩透かし」で炎鵬勝利。 この取り組みでは炎鵬の八艘跳びに目がいってしまうが、その後の阿武咲の鋭い攻めを土俵際で交わし続けた身体バランスと、勝負を決めた肩透かしのキレの鋭さには驚嘆の一言。

特に最後の肩透かしはまさにお手本のような肩透かしだった。この一番に炎鵬の力士としての強さが凝縮されていると言っても過言では無い。

今日の一言 「八艘跳び」 立ち合いで大きく右上、もしくは左上に飛ぶこと。通常の立ち合い変化と違い、飛んだあとは相手の後ろまわしを掴むことを狙う。

2020年春場所8日目

炎鵬 3勝5敗
阿武咲 5勝 3敗


今日の1番

2020年3月14日

東関脇 朝乃山 vs 西関脇 正代

立ち合いは両者互角だったが、その後は正代が押し込む。朝乃山は懸命にこれを耐え、右四つの体制からじりじりと反撃。右の下手を捻り込みながら、正代を土俵際まで押し込む。土俵際で正代の突き落としに、一瞬身体がふられるが、朝乃山は左上手を掴みそのまま寄り切り。

一見シンプルな相撲内容である。しかし実力者の正代の前に出る圧力に堪えて、そこから反撃し、土俵際もしっかり寄り切る。これができる力士はそうは多くない。朝乃山は本当に実力がついている。今場所の後半戦も期待したい。

2020年春場所9日目

朝乃山 7勝2敗
正代  4勝5敗


今日の1番

2020年3月17日

東前頭筆頭 大栄翔 vs 西前頭4枚目 阿炎 

立ち合いは阿炎が一瞬早く、大栄翔の顔を起こすことに成功する。そのまま手を回転させて突っ張るが、大栄翔は後ろに下がらない。今度は大栄翔が低い体勢から、逆に突っ張りで攻め返す。大栄翔は土俵際まで相手を突っ張り、最後は冷静に『押し出し』勝利。

『突っ張り』が得意な実力者同士の一戦。阿炎の突っ張りが相手の上からだったのに対し、大栄翔は低い体勢から相手を持ち上げるような突っ張りで攻めた。相撲は下から上に攻めるのが基本とはよく言われるが、まさに今日の大栄翔の相撲はお手本通りだったと言えるだろう。

「突っ張り」 腕をリズムよく回転させて、手のひらで相手を押し込むこと。よく張り手と勘違いされる。張り手は主に顔を狙って手を横から出すのに対し、突っ張りは必ずしも顔を狙うわけではなく、手も自分の正面に向かって伸ばす

2020年春場所10日目
大栄翔 7勝3敗
阿炎  4勝6敗


今日の1番

2020年3月17日

西前頭11枚目 照強 vs 東前頭16枚目 東龍

東龍が右から張り差しを狙う。しかし照強は顎をしっかりと引き、また脇を締めてこれをガード。そのまま照強は頭を相手の顎の下につけ、脇の下に手をあてがい、下から上へ前に出る。東龍は完全に身体が起き上がってしまい、そのままなす術なく押し出される。決まり手は「押し出し」で照強の勝ち。

照強が押し相撲の基本のような相撲で勝利。相手の顎の下に頭をつける。手のひらを脇の下にあてがい、下から上へと押す。ぶつかり稽古のような、基本に忠実で完璧な内容だった。

2020年春場所11日目
照強 6勝5敗
東龍 5勝6敗


今日の1番

2020年3月17日

西前頭11枚目 照強 vs 東前頭16枚目 東龍

立ち合いから碧山が一気の突き押しで勝ち。相手の御嶽海は土俵際で少し粘るのが精一杯で、ほぼ何もさせない完璧な内容だった。御嶽海も今場所は調子が悪くないだけに、この内容には少々驚かされた。

今日は横綱白鵬が敗れたため、これで碧山が優勝争いの単独トップに躍り出た。まだ先はあるが、今場所の碧山の動きを見ていると、優勝も現実的なものかもしれない。

「碧山」 ブルガリア出身の力士。同じブルガリア出身の先輩の琴欧州(現鳴門親方)にスカウトされ入門。身長191cm、体重193kg

2020年春場所12日目
碧山  11勝1敗
御嶽海 9勝3敗


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